同人誌を販売したいときには、まずは作品を印刷しなければなりません。お金をかけたくない場合は、自分でプリンタを買ってきてパソコンに繋ぎ、一枚一枚印刷をしていくのが普通です。オリジナルが出来上がれば、それを持ってコンビニエンスストアに行き、必要な部数に達するまでコピーをしていきます。いわゆるコピー本というものですが、これなら費用はほとんどかかりません。

もっと本格的な本にしたい場合は、印刷所に依頼をするのがいいでしょう。個人からの同人誌の印刷依頼は年々増加傾向にあって、多くの印刷所が仕事を請け負ってくれます。部数が多くなればなるほど、一冊あたりのコストは下がっていきます。こうした場所で費用をかけるのであれば、適切な販売部数を予測して依頼しなければいけません。

多く刷ると一部あたりのコストが下がって値段も下げられますが、売れ残りが出てしまうことも多いです。自分たちの本がどの程度売れるのかは、前年の数字を参考にするといいでしょう。同人誌販売は非常に難しいですが、その悩みこそが醍醐味だと言えます。赤字にならない程度に頑張ってみると、よりより作品作りをしようという気にもなります。

本は幸い、消費期限がありません。長期的に在庫として抱えていても、必要とあらば売ることができるので、多少は多く刷っておいても大丈夫でしょう。非常に美しいカラー本を作ることも可能です。カラー本なら、コピー本よりも売れる可能性が高くなります。