印刷の種類による特徴について
印刷サービスにも様々なものが誕生しています。従来の製版会社によるものと比べると、かなり安価な料金で提供できるネットプリントもそのひとつです。海外では早くからサービスは始まっていましたが、日本では受け入れられないと見られていたものです。というのも、高い品質であることは間違いないのですが、クライアントが望む色調に補正する作業を無くすことによりコスト削減しているからです。
けれども蓋を開けてみると、チラシ印刷のようにさほど色調にはこだわらない注文が多く集まり、またその費用対効果の高さが注目されて、これまで縁の無かった企業からの需要を増やしたわけです。そして欧米ではやはり早い時期から開発が進んでいたデジタル印刷機があります。いわゆるオンデマンド機ですが、オフセット機と比べると網点の細かさなどにおいて精細度が劣る面でやはり敬遠されていたものです。けれども、その利用価値を工夫することによってやはり活用されるようになっています。
オンデマンド印刷は少部数での印刷に有利となるもので、ネットプリントでも行われる製版作業が不要となることでデータから直接出力できる強みがあります。さらにアナログなインキによるものとは異なり、同じデータであれば常に同じ色調となることも特徴となります。パンフレットなどの改版で色が変わらないことが便利となります。インキを使用すると、季節の変化による粘度の変化で色合いが微妙に変わることがあるからです。
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